ファクタリングの比較方法は?おすすめのファクタリング10社も紹介!

売掛債権をスピーディに現金化できるファクタリングですが、現在では多くのファクタリング会社があるため、どの会社を利用すべきか迷ってしまう人も少なくありません。

ファクタリング会社を比較検討する時には取り扱っているファクタリングサービスの種類や現金化の限度額、手数料などいくつかのポイントに着目すると良いでしょう。この記事ではファクタリング会社を選ぶ時の比較ポイントや、おすすめのファクタリング会社を紹介します。自分にあったファクタリング会社を選ぶときの参考にしてください。

ファクタリング会社を選ぶときの比較ポイント


次のポイントをもとに比較すると、自分に合ったファクタリング会社を選べるでしょう。

  • 取り扱っているサービス
  • 現金化の限度額
  • 手数料
  • 手続きの早さ・簡単さ
  • ファクタリング実績

まずは、それぞれの比較ポイントについて詳しく紹介していきます。

取り扱っているサービス

売掛債権を現金化する、資金調達目的のファクタリングは「買取型ファクタリング」と呼びます。買取型ファクタリングには、手数料が高いが迅速に手続きができ、また売掛債権の債務者である取引先にファクタリングの事実が伝わらない2社間ファクタリングと、取引先の承認が前提となる一方で、手数料が低い3社間ファクタリングがあります。

会社によって扱っているファクタリング形態が異なるので、自分が実行したい形態に対応している会社を選びましょう。また、債権の利払いや返済が滞る貸倒が発生した時に債権額面を保証してもらえる保証ファクタリングなど、買取型ファクタリング以外のサービスを扱っているかどうかもみておきましょう。

会社によってはファクタリングだけでなく、さまざまな資金調達や経営のコンサルティングまで手掛けているところもあるので、こうしたサービスを希望する人は、付帯サービスの充実性にも着目してください。

現金化の限度額

ファクタリング会社によって現金化できる金額に上限や下限があります。自分が保有している売掛債権の額面や、資金調達の希望額と照らし合わせて、希望通り現金化可能なファクタリング会社を選びましょう。

基本的には個人事業主の場合は債権の額面も小さくなりがちなため、下限額が小さいファクタリング会社が適している一方、企業の場合は資金調達の効率性の観点から上限額が高いファクタリング会社の方がよいでしょう。

手数料

ファクタリングは実行するために手数料がかかります。手数料は自己資金から払うのではなく、ファクタリングを実行するときの入金額を額面から割り引くことで間接的に徴収されます。手数料が高いと資金調達できる金額が小さくなるため、自分が希望するファクタリングの形態や金額において手数料が低いサービスを選んだ方が良いでしょう。

手続きの早さ・簡単さ

ファクタリングを利用する時には、急いで資金調達を完了させたい人が多いといえます。そのため、審査や手続きがスピーディに完了するファクタリング会社が良いでしょう。現在では多くの会社が特に2社間ファクタリングにおいては即日での現金化に対応していて、数時間で入金まで完了するファクタリング会社もあります。

また、ファクタリング会社によって手続きを始めるために必要な書類が異なります。必要書類が少ないファクタリング会社を利用した方が、すぐに準備して手続きを進められるため、さらに迅速な資金調達が可能です。

ファクタリング実績

ファクタリングは過去に摘発事例やトラブルもあったビジネス形態です。もちろんこの後紹介するファクタリング会社をはじめ、ほとんどは優良なファクタリング会社ですが、やはり信頼のおける会社を利用したいところです。

信頼のおけるファクタリング会社を選ぶ時には、ファクタリング実績を見るのが良いでしょう。実績豊富なファクタリング会社はこれまでの成約件数やファクタリング実行金額などを公表しています。こちらを手掛かりに多くの実績を持つファクタリング会社を選んでください。

法人におすすめのファクタリング会社5選の特徴を比較


ここまでの着眼点を踏まえても、どのファクタリング会社を選ぶべきか決められない人も少なくないでしょう。そこでここからは、おすすめの法人向けのファクタリング会社5選と、それぞれの特徴を比較していきます。自分にあったファクタリング会社を選ぶ上での参考にしてください。まずは、法人に適したファクタリング会社です。

第1位:PMG

取り扱っているサービス 2社間・3社間、さまざまなコンサルティングサービス
現金化の限度額 50万円~2億円
手数料 2%~
手続きの早さ・簡単さ 2社間は最短即日、必要書類は3点だけ
ファクタリング実績 年間契約数6,000件以上

PMGファクタリングは2社間ファクタリング、3社間ファクタリングの双方に対応しています。その他に、同社では「総合成長支援事業」や「M&A支援活動」もおこなっているので、目先の資金調達ニーズだけでなく中長期的な成長戦略を描くうえでも役立ちます。

現金化限度額は50万円~2億円となっており、特に大口の債権を保有する機会の多い法人にはおすすめのファクタリング会社です。2社間なら最短即日で現金化が可能で、必要書類は申込書、通帳、売掛債権の3点のみなので、すぐに手続きに進めます。

また、同社では年間6,000件以上のファクタリング契約をおこなっているなど、豊富な実績があるため、信頼のおけるファクタリング会社といえるでしょう。

第2位:資金調達ペイ

取り扱っているサービス 2社間・3社間ファクタリング
現金化の限度額 上限・下限なし
手数料 1~10%
手続きの早さ・簡単さ 最短即日で現金化、必要書類は3点だけ
ファクタリング実績 非公表

資金調達ペイは2社間ファクタリング・3社間ファクタリング双方に対応していますが、そのうち2社間では最短即日での現金化を受け付けています。現金化の下限・上限を共に設定していないため、小口から大口までさまざまな請求書を現金化に活用可能です。

同社では、直近3ヶ月分の通帳のコピー・身分証明書・審査申込書を用意するだけで手続きを進められます。役所などで手配が必要な書類がないので、すぐに手続きに取り掛かれるでしょう。またスマホで請求書を撮影して送ればあらかじめ現金化できる金額の見積もりを出してくれるため、早いタイミングで調達可能額が判明するのも便利です。

ファクタリングの件数や金額の実績は公表されていませんが会社の評価は高く、ゼネラルリサーチ社のアンケートにて、顧客満足度や対応スピードで1位を獲得しています。

第3位:日本中小企業金融サポート機構

取り扱っているサービス 2社間・3社間、助成金サポート・ビジネスマッチングなど
現金化の限度額 明記なし
手数料 1.5~10%
手続きの早さ・簡単さ 審査30分・最短即日で現金化、必要書類は3点だけ
ファクタリング実績 非公表

日本中小企業金融サポート機構では2社間・3社間双方のファクタリングに対応しています。特に2社間ファクタリングは本審査が最短30分程度で完了し、即日での現金化が可能です。更に、保証ファクタリングなど、資金調達目的ではないタイプのファクタリングにも対応しています。事業再生やM&Aなどのコンサルティング、補助金・助成金活用のサポートなども行っており、さまざまな経営課題を相談できます。

また同サービスの手数料は1.5〜10%となっています。金額や売掛債権の信用力によっては2社間ファクタリングでも一桁台の手数料で資金調達できる可能性があります。手続きに必要な書類は通帳のコピー(3ヶ月分)・売掛金に関する資料(請求書・契約書など)・お客様の身分証明書の3点だけ。すぐに準備して手続きに取り掛かることができるでしょう。

ファクタリング実績については公表されていません。しかし、こちらの団体は一般企業ではなく非営利の一般社団法人です。中小企業などの経営をサポートする組織であることを意味する「経営革新等支援機関」として政府の認証を受けているため信頼のおける団体といえるでしょう。

第4位:BEST PAY

取り扱っているサービス 注文書での2社間ファクタリング
現金化の限度額 100万円~3億円程度
手数料 5%~
手続きの早さ・簡単さ 最短翌日で現金化、必要書類は3点だけ
ファクタリング実績 件数非公表、多様な業種で現金化実績あり

BEST PAYは、商品の納品やサービス提供が完了する前から発行される注文書の段階で現金化が可能なファクタリング会社です。2社間のみではありますが、ビジネスサイクルにおいて通常のファクタリングよりも早い段階で現金化できるため、資金繰りの安定化に役立つサービスです。

現金化の限度額は厳密に決められているわけではないですが、およそ100万円~3億円と幅広い金額に対応。特に上限が高いため大口の売掛債権を持つ法人におすすめです。手数料は5%~と下限が高めですが、注文書でのファクタリングは、請求書でおこなうよりもファクタリング会社にとってリスクが高いことをふまえると、むしろ良心的な水準といえます。

必要書類は注文書(発注書)、通帳3ヶ月分、本査定申込書の3点のみなので、すぐに手続きを進めることが可能です。具体的な件数や金額の実績は公表されていませんが、製造業、広告、アパレル、小売、建設など多種多様な業種で現金化をおこなっていて実績は豊富。安心して利用できるファクタリング会社です。

第5位:マネーフォワードアーリーペイメント

取り扱っているサービス 2社間ファクタリング、発注時点での売掛債権の買取にも対応
現金化の限度額 ~数億円
手数料 1~10%が目安
手続きの早さ・簡単さ 最短2営業日で現金化
ファクタリング実績 件数非公表も、多様な業種で現金化実績あり

マネーフォワードアーリーペイメントは法人専用のファクタリングサービスです。2社間のみの取り扱いですが、注文書など発注直後、商品やサービス提供の完了前の売掛債権でも現金化が可能です。金額は下限は明示されていませんが、上限は数億円まで対応しています。

手数料は下限が1%と低いのが特徴。上限も10%とリーズナブルな水準となっています。入金までの日数は最短2営業日で、必要書類は次の通りです。

  • 決算書一式(2期分)
  • 直近の残高試算表
  • 買取希望債権の証憑
  • 入出金明細 (直近6か月分)
  • なお、手続きはオンラインで完結し、全国の企業のファクタリングを受け付けています。地方企業でも都心部などのオフィスに訪問する必要はないため便利です。これまでのファクタリング実績について細かいデータはないものの、さまざまな業種のファクタリング事例を紹介しているため参考になります。また、同サービスは東証プライム上場企業のマネーフォワードが運営しているため、安心して利用できるでしょう。

    個人におすすめのファクタリングランキングTOP5


    続いては、個人事業主やフリーランスなどの個人が利用しやすいファクタリング会社について紹介します。個人の場合は必要書類が少なく、また少額のファクタリングを受け付けているファクタリング会社がおすすめです。

    第1位:ビートレーディング

    取り扱っているサービス 2社間・3社間ファクタリング、注文書ファクタリング、介護報酬・診療報酬ファクタリング
    現金化の限度額 記載なし
    手数料 2%~
    手続きの早さ・簡単さ 最短5時間で現金化、必要書類が通帳と請求書のみ
    ファクタリング実績 月間契約数800件、累計900億円

    ビートレーディングでは2社間・3社間双方のファクタリングに対応。また、介護事業者・医療事業者向けのファクタリングも合わせて実施しています。また、注文書でのファクタリングにも対応しているため、商品やサービスの納品前に現金化が必要な時にも便利です。

    現金化金額の上限・下限を設定していないため、個人事業主が保有しがちな少額の売掛債権でも交渉可能です。

    最大買取率は98%となっているため、手数料は2%〜です。最短5時間で現金化できるうえ、必要書類は通帳と請求書の2種類のみ。どちらも手元にある書類なので、すぐに手続きを始められます。取引件数は3.8万件で累計金額は900億円を突破。さらに毎月800件以上の契約を継続的に行っているなど、取引実績がとても豊富なので、安心して利用できます。

    第2位:OLTA

    取り扱っているサービス 2社間ファクタリング
    現金化の限度額 記載なし
    手数料 2%~9%
    手続きの早さ・簡単さ 最短即日で現金化
    ファクタリング実績 累計10,000件、1,000億円の現金化実績

    OLTAは2社間ファクタリングを基本としている会社ですが、オンライン化やAIによる自動審査によりコスト削減を行った結果、手数料は上限でも9%と一桁となっています。個人でも利用できる2社間ファクタリングとしてはリーズナブルなファクタリング会社です。上限・下限については特に制限がないので、交渉次第で少額の売掛債権でも現金化が可能です。

    手続きは最短即日で現金化できますが、必要書類がやや多い点は留意しましょう。個人の場合は確定申告書B 第一表、入出金明細、売却予定の請求書が必要です。なお、法人の場合は確定申告書の代わりに昨年度の決算書一式(貸借対照表 / 損益計算書 / 勘定科目明細)を用意しなければなりません。特に確定申告書はすぐに準備できないケースも多いので早めに用意しておきましょう。

    OLTAでは累計10,000件、現金化金額にして1,000億円の実績を持っています。Web上にはこれまでの現金化実績も豊富に紹介されていて、安心して利用可能なサービスです。

    第3位:アクセルファクター

    取り扱っているサービス 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング、医療ファクタリング・保証ファクタリングなど
    現金化の限度額 30万円~1億円が基本、それ以外も状況に応じて対応
    手数料 2社間:5~15%、3社間:1~10%
    手続きの早さ・簡単さ 原則即日で現金化
    ファクタリング実績 成功事例多数で専門家から高評価

    アクセルファクターは基本的な買取額を30~1億円と広めに設定。また相談次第ではこの範囲の外の金額でも現金化を受けつけています。少額の売掛債権を保有するケースの多い個人でも利用しやすいファクタリング会社です。

    また、手数料が細かく公表されていて良心的なのも特徴で、2社間が5~15%、3社間は1~10%となっています。さらに売掛債権の金額ごとの手数料イメージについても、100万円以下は10%〜、101〜500万円は5%〜、501万円以上は2%〜と明記されています。

    原則即日での現金化が可能で、審査は最短1時間で完了します。また半数以上が即日での現金化を実現しています。またWeb上では10秒で簡易見積もりができるので、現金化可能な金額だけならすぐに判明します。

    案件数や金額などの実績については特に公表されていませんが、様々な業種の成功事例を公表しているため、参考にできます。また、日本マーケティングリサーチ機構の2022年の調査では「安心して利用できるファクタリングサービスNo1」に選ばれているなど、外部からの評価も高いため、信頼のおける会社といえるでしょう。

    第4位:ペイトナーファクタリング

    取り扱っているサービス 2社間ファクタリング
    現金化の限度額 ~100万円
    手数料 10%固定
    手続きの早さ・簡単さ 最短10分、必要書類は請求書だけ
    ファクタリング実績 累計利用件数5万件以上

    ペイトナーファクタリングは個人をターゲットとしたファクタリング会社で、2社間ファクタリングを基本としています。買取金額の規模が小さいのが特徴で、最大でも100万円までである一方、下限は特に設定されておらず、1万円程度の債権でも現金化が可能です。

    手数料は一律10%で固定されていて、個人の少額2社間ファクタリングとしてはリーズナブル。条件によって手数料が変わらないため、予め資金調達可能額がわかるのも安心です。

    また、対応の早さでも個人向けのファクタリング会社の中では群を抜いており、最短10分程度で審査と現金化が完了します。必要書類は請求書のみで、Web上にアップロードすることで申し込みを進められるため、どこにいても簡単にファクタリングを利用できます。

    個人にターゲットを絞っているにもかかわらず、現金化実績は5万件を超えており、安心して利用できます。

    第5位:labol

    取り扱っているサービス 2社間ファクタリング
    現金化の限度額 1万円~
    手数料 10%固定
    手続きの早さ・簡単さ 最短60分、必要書類は請求書と取引のエビデンスだけ
    ファクタリング実績 公表せず

    labolは個人事業主を主なターゲットに2社間ファクタリングをおこなっています。1万円からの少額で買取を行ってくれるのが特徴で、個人事業主にも便利です。手数料が10%と固定されているため、利用前から買い取り金額がわかるので安心できます。

    手続きは最短60分で完了するため、すぐに現金化可能。さらに銀行が営業していない日時も含む24時間365日受け付けており、深夜や休日の急な資金ニーズにも対応できます。個人事業主をターゲットにしているため、受理する売掛債権の幅も広く、独立直後や新規先の売掛債権でも現金化が可能です。

    同社は実績などは特に公表していませんが、labolの親会社に当たる株式会社セレスは東証プライム上場企業です。また2020年にはGMOリサーチによるアンケートにて、信頼できるファクタリング会社No1に選ばれているなど、安心して利用できる会社であるといえるでしょう

    注意すべきファクタリング会社の特徴


    ファクタリング会社選びにおいては、次のような特徴を持つファクタリング会社には注意が必要です。登録された貸金業者でない限り、どれか一つでも当てはまる業者は利用してはいけません。

    • 償還請求権がある
    • 利払いや後払いの手数料が発生する
    • 手数料が極端に高い
    • 給与ファクタリングをおこなっている

    償還請求権とは、もし売掛債権の債務者が債務を返済できなくなった時に、ファクタリング利用者に債務の肩代わりを求められる制度のこと。償還請求権があると、取引先にもしものことがあったときに、利用者が損失を被るリスクがあります。また、償還請求権ありのファクタリングは登録された貸金業者でなければ利用できません。それ以外のファクタリング会社が行った場合は違法となるので、注意しましょう。

    また、ファクタリングは利払いや後払い手数料を徴収すると、やはり貸金業の一種とみなされます。償還請求権ありのファクタリングと同様に、貸金業者でなければこうした取引は実行できません。

    ファクタリングの手数料には厳密な規則がありません。そのため少々割高な程度では違法業者とはならないので、手数料の相場を理解して高額な手数料を課す会社を利用しないように注意しましょう。最後に、給与ファクタリングも貸金業にあたるため、登録のないファクタリング会社は実行することができません。給与ファクタリングも過去に摘発業者も出るなど違法性の高いものが多いため、利用しないようにしましょう。

    さまざまなファクタリング会社を比較して最適な先を利用しよう


    現代ではファクタリング会社が多数存在し、それぞれが異なる特徴や顧客のターゲットを持っています。自分の保有する売掛債権の特徴や、自分が重視するポイントをもとに、さまざまなファクタリング会社を比較して、最適な会社を利用するようにしましょう。今回紹介したおすすめのファクタリング会社はどれも安心して利用できる優良な会社なので、どうしても迷う場合は、ぜひ今回紹介した10社から比較検討してみてください。