オンラインファクタリングとは?特徴やメリット・デメリット、おすすめファクタリング会社を紹介

迅速に資金調達ができるのが魅力のファクタリングですが、対面式で面談が必要なファクタリングの場合、審査に対応する手間や負担がかかることも少なくありません。中小企業や個人事業主などで、少しでも手続きを迅速に進めたいなら、オンラインで手続きが完結するオンラインファクタリングを選ぶのも一案です。

また、オンラインファクタリングは手続きを省力化することでコストを削減しているため、相対的に手数料が低いなどの魅力もあります。この記事では、オンラインファクタリングの特徴やメリット・デメリット、おすすめのオンラインファクタリング会社などを紹介します。

Table of Contents

オンラインファクタリングの特徴


ファクタリングは、売掛債権の譲渡により迅速に資金調達ができるサービスのこと。そのなかで、オンラインベースで手続きや入金が全て完結するのがオンラインファクタリングです。まずは、ファクタリングおよびオンラインファクタリングの基本的な特徴について紹介します。

そもそもファクタリングとは

ファクタリングは、自社が保有する債権を金融機関やファクタリング会社などに譲渡することで、早期に現金化できるサービスです。中小企業や個人事業主などが資金調達を迅速におこなうために盛んに利用されています。

現金化のプロセスとしては、まず債権をファクタリング会社に売掛債権を譲渡すると、手数料を差し引いた金額が入金されます。

その後、債務者である取引先が介さない2社間ファクタリングの場合は、債務者から利用者に資金が返済されたら速やかにファクタリング会社に支払います。債務者の合意のもと進められる3社間ファクタリングの場合は、ファクタリング会社が債務者から資金を回収するシステムです。

ファクタリングでは、数ある債権のなかでも、請求書をはじめとした売掛債権を活用するのが一般的です。一部のファクタリング会社は注文書や見積書の譲渡も受け付けています。

オンラインで手続きが完結するのがオンラインファクタリング

オンラインファクタリングは、Web上で手続きが完結するファクタリングサービスです。電子署名を活用して契約を締結し、提出書類はメールやオンラインツールを通じて電子データのままで進められます。

Web上で全て完結するため、手続きが簡単でスピーディーに処理が可能です。また、オフィスへの訪問・面談や紙での書類作成・郵送などが必要ないため、手続きにかかる手間や負担もかかりません。

また、中にはAIなどを通じて審査フローも自動化されているサービスもあります。そういったオンラインファクタリングサービスを利用すれば、さらに迅速な資金調達が可能です。

オンラインファクタリングのメリット


オンラインファクタリングには、早期に資金調達ができ、手続きも簡単などのメリットがあります。また、ファクタリング会社によってはコスト削減により手数料を低めに設定しているケースもあります。ここからはオンラインファクタリングのメリットをみていきましょう。

早期の資金調達が可能

オンライン上の手続きのみで売掛債権を現金化できるため、早期の資金調達が可能です。相対的に迅速な対応を得意とする2社間ファクタリングでは、即日での現金化はあたりまえで、中には審査数十分、入金まで数時間で完了する会社もあります。

迅速に資金調達ができるため、資金繰りに困った時に速やかに対応するうえで便利です。買掛金の回収期間を短縮して、キャッシュフローの改善したり、目先の新たな投資機会に速やかに資金を投じたりできるようになります。

手続きの手間や負担の軽減

オンラインファクタリングはインターネット上で簡単に手続きができるため、手間や時間がかかりません。通常のファクタリングでは紙ベースで申請書や契約書を記入して、郵送したり、時にはファクタリング会社に訪問して審査や面談を受けたりしなければなりません。オンラインファクタリングはこのような対応が必要ありません。

ファクタリング実行のための事務手続きに対応するリソースに乏しい企業や、そもそも地方企業で周辺にファクタリング会社がない場合にも、スムーズに手続きを進められます。

ペーパーレス化との親和性が高い

オンラインファクタリングは、紙ベースでの契約書や申請書などが発生しません。近年では取引書類の管理の電子化やペーパーレス化を進める企業も多いでしょう。オンラインファクタリングであれば、そういった企業にとっても取引情報や電子データ上の書類管理がスムーズに進められます。

書類べースで公平な審査を行ってくれる

オンラインファクタリングのなかには、ビッグデータやAIなどの技術を活用して、提出書類を基にファクタリング可否判断を行う会社もあります。対面式のファクタリング以上に請求書の取引先の信用力が重視されます。

面談や会話の印象など、定性的な情報が審査に影響を与えづらいため、本来の信用力を元に公平に審査をしてもらうことが可能です。

手数料が相対的に低い場合も

オンラインファクタリングは、店舗を持たずオンラインを活用して審査や事務作業を省力化しているため、相対的に運営コストが低い傾向にあります。オンライン上で審査や入金業務などをおこない、人件費や物理的な事務スペースを削減することでもコスト抑制が可能です。

そのため対面でのファクタリングよりも手数料が低いファクタリング会社がしばしばあります。特に2社間ファクタリングでは、オンラインと対面式で手数料水準に差が開く傾向にあります。差し引かれる手数料を抑えて一つの売掛債権からできるだけ多くの資金を調達するためには、オンラインファクタリングを利用するのがおすすめです。

オンラインファクタリングのデメリット


オンラインファクタリングにもいくつかデメリットがあります。これらのデメリットも理解の上で利用を検討してください。

審査の融通が利きづらい、交渉の余地があまりない

提出した書類ベースで自動的に審査が進むため、面談や会話を通じた条件交渉ができないファクタリング会社が多くみられます。提出した売掛債権の書類上で疑義があったときなどにも、債権の背景や信用を補完する情報を提供する機会がなく、自動的に審査落ちするリスクもあります。

また、書類に不備があった場合にも、オフラインの手続きならば担当者の確認に従って訂正するなどの対応も取れますが、オンラインでは修正の機会がなく自動的に審査落ちするリスクがあります。

電子対応が不充分な企業はかえって負担になる場合も

オンラインファクタリングを利用するためには、Web上に必要事項を入力したり、書類を電子化して授受したりする必要があります。

電子ベースでの書類作成や授受のインフラが整っていなかったり、業者とのオンラインでのコミュニケーションツールが未対応だったりすると、却ってオンラインでの手続きに手間がかかるケースも。中には対面や郵送で慣れ親しんだやり方で手続きしたほうが良いと考える人もいます。

2社間ファクタリングのみ対応のファクタリング会社も多い

オンラインファクタリングの会社の中には2社間ファクタリングのみの対応となっている会社も少なくありません。

オンラインファクタリングの手数料がいくら安いといっても、2社間ファクタリングの場合はさらに低水準な傾向にある3社間ファクタリングには及ばないため、手数料を抑える目的であえて3社間を検討する人もいます。しかし、そのような場合は、オンラインベースでのファクタリング会社探しに苦労する可能性があります。

オンラインファクタリングの利用がおすすめな人や企業


次の点に当てはまる人や企業はオンラインファクタリングを利用するのがおすすめです。手続きの手間を省きつつ、コストを抑えて迅速な資金調達が実現します。

中小企業や個人事業主

規模の小さい中小企業や個人事業主は、本業以外の作業や手続きに時間を割くリソースがあまりありません。そのため、ファクタリングのためにオフィス訪問や煩雑な手続きが発生するのは避けたいところです。

オンラインファクタリングであれば、オフィスにいながらにして、全ての手続きを完結させることができるため、手続きに伴う手間や負担を削減することができます。

質の高い売掛債権をもつスタートアップ

創業まもないスタートアップは、自社の実績が乏しいため資金調達がしづらい傾向にあります。ファクタリングなら自社よりも売掛債権の信用力が重視されるため、信用力の高い売掛債権が手元にあれば資金調達しやすいでしょう。

オンラインファクタリングは売掛債権に関する書面が審査する際の判断材料の中心となります。面談や自社に関する情報提供が必要なファクタリング会社とくらべて、自社の属性が不利に働きにくいと期待されます。

2社間ファクタリングを低コストで実行したい人

オンラインファクタリングの強みの一つである手数料の低さは、特に2社間ファクタリングで際立ちます。3社間ファクタリングはそもそも平均的に手数料が低く、差がつきにくいためです。

取引先にファクタリング利用の事実が伝わらない2社間ファクタリングを低コストで実行したい場合には、オンラインファクタリングを利用するのが有効な選択肢となります。

確実に当日中に資金調達を完結したい人

オンラインファクタリングは、迅速な調達が可能なファクタリングの中でも、とりわけ速やかに資金調達できる手法です。手続きから入金まで数時間で完結するファクタリング会社もあるので、当日に資金需要が発生しても、最速でその日のうちに資金の手当てが完了します。

翌日では間に合わない、「即日」でも不安がのこる、という人はオンラインファクタリングのなかで、特に早期の現金化を得意とする会社を探してみてください。

利用するオンラインファクタリング会社の選び方


オンラインファクタリングに対応している企業は多数あるため、どこを利用すればよいか迷う人も多いでしょう。信頼性や手数料の安さ、手続きの簡便さや早さなど基準に選ぶのがおすすめです。ここからはオンラインファクタリングの選び方について紹介します。

実績や口コミを踏まえて信頼ができる

相手の見えないオンラインでの取引だからこそ、信頼のおける会社を選ぶことは大切です。過去の実績や活用事例などを踏まえて、確実に希望通りの資金調達を叶えられるファクタリング会社を探しましょう。

また、可能であれば口コミサイトの評価も確認してください。迅速性、カスタマーサポートの質、不満な点などは、実際の利用者のコメントや評価が参考になります。

入金までの早さ

オンラインファクタリングでは2社間ファクタリングとなると、ほとんどの会社が即日での入金に対応しています。しかし、一刻でも早く資金調達を完了したいなら、その中でも入金までの時間が短いファクタリング会社を選びましょう。早いところでは手続きから入金まで数時間で完結する会社もあります。

申し込みや手続きの簡便性

オンラインファクタリングの中でも申し込みや手続きの手間は会社により異なります。

会社側の審査が迅速でも、手続きに必要な書類が多かったり、官公庁などへの問い合わせが必要な書類を提出しなければならなかったりすると、利用者側の手続きに時間がかかることも。できるだけ簡単に手続きができる会社を選ぶようにしましょう。

手数料の低さと情報の透明性

資金調達にかかるコストを抑えるには、手数料が低い先を利用することが重要です。ただし、ファクタリング会社によっては審査結果により手数料が変化する場合も少なくないため、手数料率について明示していない場合もあります。

その中で、手数料率が一律であったり、上限や下限が明記されていたりするファクタリング会社は、おおよそのコストを事前に想定できるので安心です。手数料の安さに加えて、手数料に関する情報の透明性にも着目して、ファクタリング会社を選びましょう。

顧客サポート体制

オンラインファクタリングを利用する上で、トラブルが発生したり、手続き途中で疑問点が発生したりする可能性も。利用者にとって信頼できるカスタマーサポートが提供されているかどうかも確認しましょう。

オンラインサービスでは疑問点があってもFAQに飛ばされて細かい問い合わせができない場合もあります。電話サポートやメールサポート、チャットサポートなど、どのような方法でサポートが提供されているか、対応時間帯などをおさえておいてください。

法人におすすめのオンラインファクタリング3選


最後に、おすすめのオンラインファクタリングについて法人・個人向けで3選ずつ紹介します。初めてのファクタリング会社選びに悩む人は、ぜひ参考にしてください。

第1位:PMG

  • 独立系ファクタリング会社No1の実績
  • 2社間・3社間双方で迅速対応
  • 必要書類が少なく、現金化までスピーディ

PMGファクタリングは東京商工リサーチの調査にて、独立系ファクタリングの中での売り上げNo1を獲得しています。さらにゼネラルリサーチによる企業イメージ調査では、4年連続No1を獲得。高い評価を得ているファクタリング会社です。

また、同社は2社間ファクタリング、3社間ファクタリングの双方に対応。買取金額も数十万円〜数億円と広く、さまざまなフェーズの企業の資金調達ニーズに対応できます。迅速な対応が強みで、2社間なら即日、最短10時間程度での現金化が可能なので、迅速性を理由にオンラインファクタリングを検討している人にもおすすめです。

また、次の通り必要書類が少ないのも特徴。いずれも外部機関との手続きなく手に入る書類なので、速やかに審査手続きを始められます。

PMGのファクタリング手続きに必要な書類

  • PMGの申込書
  • 通帳
  • 取引を証明する書類の写し(請求書・注文書など)

第2位:アクセルファクター

  • 専属の担当者が迅速対応
  • 高額現金化に対応
  • 外部機関でも高い評価を獲得

アクセルファクターを利用すると、専属の担当者が現金化まで対応してくれます。オンラインで手続きを完結できる一方で、郵送・電話での相談など、顧客のニーズに合わせて柔軟に手続きを進められるのが特徴です。担当者がつくことで対応も早く、5割以上が即日入金を実現しています。

また、アクセルファクターでは少なくとも1億円までの現金化に対応。それ以上の金額でも相談は可能です。大きな金額の資金調達に対応できるため、成長期の法人が利用するうえでも便利なファクタリング会社といえます。。

これまでの契約実績は18,000件以上で、年間相談件数は3,000件と豊富な実績があります。また、日本マーケティング機構がおこなった「資金調達の専門家が選ぶ、安心して利用出来るファクタリングサービス」という調査の中で、2022年8月期の調査でNo1を獲得するなど、信頼と実績が共に備わっている会社でもあります。

第3位:資金調達ペイ

  • スマホで撮影するだけで手続きを進められる
  • 最短5分で見積もり、即日現金化
  • 2社間・3社間双方に対応

資金調達ペイはスマホ一つで手続きを始められるのが特徴です。オンラインファクタリングのなかでもとりわけ手軽に手続きを開始できます。

請求書をスマホで撮って送ると仮審査が始まり、わずか5分で見積もりがとどきます。短時間でおおよその資金調達可能額が把握できる点が便利です。2社間ファクタリングの場合は、最短即日で現金化が完了します。

また、同社は2社間・3社間双方のファクタリングに対応しています。オンラインでも自社のニーズにマッチしたスキームで現金化が可能です。最大2億円まで調達可能なので、法人のまとまった資金調達にも活用できます。また、ゼネラルリサーチの調査にて、顧客満足度、対応スピード満足度、スタッフ対応満足度の3つでNo1を獲得した実績があり、対応するスタッフの品質の高さが特徴でもあります。

個人におすすめのファクタリング3選


ファクタリング会社によっては個人向けにサービスをおこなっていなかったり、手数料が不利な水準になっていたりすることも少なくありません。そのため、個人事業主やフリーランスに適したオンラインファクタリング会社を選ぶことが大切です。

第1位:ビートレーディング

  • 必要書類が2点のみですぐに用意できる
  • 最短5時間と迅速対応
  • 3.7万件の現金化実績

ビートレーディングは、売掛債権の取引先が法人であれば個人事業主でも問題なく利用できます。仮に取引先が個人の場合でも相談が可能です。審査に必要な書類は通帳と請求書のみなので、すぐに準備ができます。そして、売掛債権が現金化可否を判断する主な材料となるため、利用者が個人事業主でも審査上不利に働く心配がありません。

手数料は最低2%で、債権の評価が高ければ一桁の手数料でファクタリング実行が可能です。最短5時間で審査・入金まで完結するなど、オンラインファクタリングの中でも迅速に対応できるのが魅力です。

これまでの取扱件数は3.7万件で、累計金額も900億円と実績は豊富。月間で800件以上の現金化を継続的におこなっているなど、金額・件数とも実績豊富なファクタリング会社です。

第2位:OLTA

  • コスト削減により2社間で一桁の手数料
  • 必要な分だけ現金化可能
  • AIによる公平な審査

OLTAはとりわけ最先端なファクタリング手法を取り入れている会社の一つです。可能な限り手続きにオンラインやAIを導入して手続きを簡略化。コストを削減することで、2社間ファクタリングでも手数料の上限が9%と、上限で一桁の手数料を実現しています。

同社では請求書の一部現金化にも対応しています。利用者のニーズに合わせて資金調達ができるのが魅力です。

提出された書類を基にAIが審査を実施するため、売掛債権の質が高ければ、利用者の属性によって審査結果が左右される心配がありません。Webサイトには個人事業主の現金化実績も複数掲載されているため、個人事業主でも安心して利用できます。

これまでの利用者数は10,000人を超えていて、累計申込額は1,000億円以上と、実績面でも申し分ありません。

第3位:ペイトナー・ファクタリング

  • 個人事業主・フリーランスをターゲットとしたファクタリング会社
  • 現金化まで最短10分の迅速対応
  • 手数料が固定されていて安心

ペイトナー・ファクタリングは個人事業主やフリーランスに特化したファクタリング会社です。会員登録制を取ることで、資金調達時の手続きを簡略化しています。初回だけ本人確認書類が必要ですが、その後は請求書のアップロードだけで資金調達手続きを進められます。

このようなビジネスモデルにより、現金化にかかる時間は最短10分と、オンラインファクタリングのなかでもとりわけスピーディに現金化が可能です。さらに1万円からの少額ファクタリングも受け付けているため、スモールビジネスを営む個人で、小さい金額の請求書を扱う人でも利用できます。手数料水準が10%で固定されているため、資金調達可能な額があらかじめ把握できるのも特徴です。

オンラインファクタリングをうまく活用して、手間なく資金調達を


オンラインファクタリングは、オンラインで手続きを完結させることにより迅速な資金調達が可能で、また手続きや審査対応に手間がかからないのが特徴です。書面だけで審査が進むため売掛債権の信用力が重視される点には留意が必要ですが、個人事業主の場合は自分の属性が審査に影響を与えにくいというメリットもあります。

オフィスに居ながらにして迅速に資金調達を完了したいと考えている中小企業や個人事業主・フリーランスの人は、是非オンラインファクタリングの活用を検討してみてください。自分に合ったファクタリング会社選びに悩む人は、今回紹介したおすすめのファクタリング会社も参考にしましょう。