注文書ファクタリングとは?最近注目されている注文書ファクタリングについて徹底解説!

ファクタリングは、銀行融資やカードローンとは違い、取引先の信用力が重視される資金調達方法です。新たな資金調達方法として利用する企業が増えているようです。

最近、新たな働き方としてフリーランスや個人事業主が注目されていますが、フリーランスや個人事業主に注目されているファクタリングがあります。ずばり、それは「注文書ファクタリング」です。

そこでこの記事では、注文書ファクタリングについて説明します。わかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。

注文書ファクタリングとは


注文書ファクタリングとは、その名の通り、注文書を売却し、資金調達できる方法です。

注文書ファクタリングは、フリーランスや個人事業主が増加した現在、非常に注目されているサービスです。

通常の取引では、いくつかの書類が発生します。それぞれの書類が発生する順番は以下の通りです。

  • 見積書:製品やサービスの価格を試算する書類
  • 注文書:製品やサービス提供を依頼する意思を示す書類
  • 納品書:製品やサービスの納品が完了したことを示す書類
  • 受領書:納品が完了したことを認める書類
  • 請求書:納品した製品・サービスの代金を請求する書類

一般的なファクタリングの場合、請求書が発行された段階で利用します。一方、注文書ファクタリングは、注文を受けた段階で利用ができるのです。それでは、注文書ファクタリングのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

注文書ファクタリングの主なメリットは4つ!


注文書ファクタリングには様々なメリットがありますが主なメリットは4つです。

  • 注文書が発行された時点で資金調達ができる
  • 最大180日間資金サイクルを早くできる
  • 取引先には内緒で利用ができる
  • 万が一取引先が破綻しても責任がない

注文書ファクタリングのそれぞれのメリットについてわかりやすく説明をします。

注文書が発行された時点で資金調達ができる

注文書ファクタリングは、試算に納得し注文書が発行された時点で資金調達ができます。取引のかなり早い段階で資金調達ができるのは大きなメリットです。通常のファクタリングの場合、取引がほぼ終わった請求書の段階でようやく利用ができます。

もちろん請求書の金額が、実際に入金になるまで1ヵ月以上かかる場合もあるので、請求書ファクタリングにも大きなメリットがあります。

しかし、納品すら終わっていない、注文を受けた段階で資金調達ができるのは、注文書ファクタリングの最大のメリットになるでしょう。

最大180日間資金サイクルを早くできる
請求書ファクタリングの場合、資金サイクルを大体1ヵ月程度早くできます。

もちろん1ヵ月、資金サイクルが速くなるのも大きなメリットです。請求書ファクタリングを利用することによって黒字倒産を避けられた企業もあるでしょう。

請求書ファクタリングも便利ですが、注文書ファクタリングはなんと資金サイクルを最大180日間早くできます。半年資金サイクルを早くできるのは、大きなメリットです。

特に経費がかかる仕事をしている場合のメリットは計り知れないでしょう。

また経費がかからない仕事でも、会社を設立したばかりや個人事業を始めたばかりの時は資金調達やキャッシュフローに困るケースが多いはずです。

そのような時に早く資金を受け取れるのは、事業を発展させる意味でも大きなメリットになるでしょう。

取引先には内緒で利用ができる

注文書ファクタリングは取引先にも内緒で利用ができます。一般的に、ファクタリングは、取引先に知られると嫌がられることが多いです。なぜなら、ファクタリングを行わなければならないほど資金繰りが苦しいとみなされてしまうからです。

取引先の中には、ファクタリングの利用がわかると、その企業との取引を縮小するところもあります。最悪の場合、取引を解消されてしまう可能性もありますので注意が必要です。

その点、注文書ファクタリングは取引先に内緒で利用ができます。今後の取引に影響がないのは注文書ファクタリングの大きなメリットといえるでしょう。

万が一取引先が破綻しても責任がない

注文書ファクタリングは、まだ納品もしていない段階にお金が調達できる方法です。しっかりと納品できるかも分かりませんし、お金をもらう前に取引先が破綻してしまう可能性もあります。

この記事を読んでいる方の多くは、お金をもらう前に取引先が破綻してしまった場合は、注文書ファクタリングを利用した業者が補填すると思っているのではないでしょうか。

しかし、安心してください。注文書ファクタリングでは、万が一取引先が破綻しても注文書ファクタリング利用者に責任はありません。

取引先が破綻しても責任がないのは注文書ファクタリングを利用する上で大きな安心感につながるのではないでしょうか。

注文書ファクタリングの主なデメリットは2つ


様々なメリットがある注文書ファクタリングですがデメリットもあります。注文書ファクタリングの主なデメリットは2つです。

  • 手数料が一般的なファクタリングよりも高い
  • 一度使うとなかなか抜け出せなくなる

注文書ファクタリングの主なデメリットについてわかりやすく説明します。

手数料が一般的なファクタリングよりも高い

注文書ファクタリングは、ファクタリング業者から見ると請求書ファクタリングよりもかなりリスクが高いです。なぜなら、資金を回収できるまでに時間がかかるからです。

その間に、注文書を出した取引先が破綻してしまう可能性もあります。

よって、手数料も一般的な請求書ファクタリングよりも高いです。

請求書ファクタリングの手数料は取引先の信用力などによっても変わってきますが、おおむね2%から20%程度であるといわれています。

注文書ファクタリングはこれよりも高いと思っていた方が良いでしょう。

逆に、異常に安い手数料を提示している業者は、ヤミ金などの悪徳業者の可能性がありますので注意するようにしてください。

一度使うとなかなか抜け出せなくなる

注文書ファクタリングは資金サイクルを早くできる非常に便利なものです。特に駆け出しのフリーランスや個人事業主にとっては大きなメリットになるでしょう

しかし、注文書ファクタリングを利用すると、当たり前ですが、本来入ってくるべき時にお金が入ってこなくなります。

つまり、一度、注文書ファクタリングを使うとなかなか抜け出せなくなってしまう可能性があるのです。

もちろん、その後の資金繰りがしっかりしていれば1回や2回程度利用するのは決して悪いことではありません。

しかし、注文書ファクタリングは、非常に手数料が高いファクタリングになります。恒常的に利用するようになってしまうと、なかなか資金繰りを解決できなくなってしまいますので注意してください。

請求書ファクタリングと注文書ファクタリングを比較!
フリーランスや個人事業主の増加に伴い、一般的なファクタリングではニーズを満たせないユーザーのために、請求書ファクタリングや注文書ファクタリングが開発されました。

それぞれメリットがあるファクタリング方法ですが、どのような違いがあるのかこちらで整理しておきましょう。

請求書ファクタリングと注文書ファクタリングの主な相違点についてまとめてみました。

項目 注文書ファクタリング 請求書ファクタリング
買取対象 注文書 請求書
利用できるタイミング 仕事を受けた時点 商品・サービスの納品完了後
前倒しできる期間 最大180日程度 最大30日~60日程度
手数料 請求書ファクタリングより高い 2%~20%程度
取引先への通知 知られない 通知される(3社間)
通知されない(2社間)

いかがでしょうか?このように注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは細かいところでいくつもの相違点があります。

基本的には請求書ファクタリングで資金サイクルに問題がなければ手数料が安い請求書ファクタリングを利用するようにしましょう。

しかし、黒字倒産をしてしまっては何の意味もありません。どうしても資金繰りが苦しくなった場合は注文書ファクタリングの利用を躊躇なく決断するようにしてください。

注文書ファクタリングの利用ができる主な業者


こちらでは、注文書ファクタリングの利用ができる主な業者を5社紹介します。

  • ビートレーディング
  • BESTPAY
  • GMOペイメントゲートウェイ
  • トップマネジメント
  • NEXT STYLE

それぞれの業者の特徴についてわかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。

ビートレーディング

ビートレーディング
引用:https://betrading.jp/
ビートレーディングは、 注文書ファクタリングのほかに請求書ファクタリングの利用もできます。

ビートレーディングの注文者ファクタリングの特徴は以下の通りです。

  • 審査時間は最短30分
  • 必要書類は本人確認資料と注文書、通帳のみ
  • 最大180日間入金を短縮できる

BESTPAY

ベストペイ
引用:https://best-pay.jp/
BESTPAYは注文書ファクタリングに特化した会社です。入金される確率が請求書ファクタリングに比べ低いため、しっかりとしたノウハウが注文書ファクタリングには必要です。

BESTPAYは注文書ファクタリングのノウハウがある会社なので、安心して利用することができるでしょう。

BESTPAYのファクタリングの特徴は以下の通りです。

  • 最短で翌日入金される
  • 手数料は 5%からと良心的
  • 現金化の限度額が3億円と大きな金額にも対応してくれる

GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイ
引用:https://www.gmo-pg.com/
GMOペイメントゲートウェイは、2社間ファクタリングや3社間ファクタリングなど一般的なファクタリングの取り扱いもあります。

最近、注文書ファクタリングの取り扱いも始めた業者です。GMOペイメントゲートウェイはインターネット会社大手のGMOの関連会社であり、非常に信頼性が高い会社です。

様々なファクタリングの取り扱いがあるのでご自身にあったファクタリングを選べるでしょう。

GMOペイメントゲートウェイのファクタリングの特徴は以下の通りです。

  • 審査は最短2営業日で終わり、 入金される
  • 最大120日間入金を短縮できる
  • 信頼性が高い

トップマネジメント

トップマネジメント
引用:https://top-management.co.jp/
トップマネジメントはファクタリング会社の老舗で過去に45,000件のファクタリングの取り扱い実績があります。

注文書ファクタリングだけでなく一般的なファクタリングの取り扱いもあり非常に信頼感の高い会社です。

トップマネジメントのファクタリングの主な特徴は以下の通りです。

  • 申し込みから入金まで最短即日
  • 注文書ファクタリング以外にも様々なファクタリングの取り扱いがある
  • 最大1億円まで利用できる

NEXT STYLE

NEXTSTYLE
引用:https://www.nextstyle-tokyo.com/
NEXT STYLEは東京、仙台、福岡に拠点があるファクタリング業者です。

NEXT STYLE は、注文書ファクタリングだけでなく契約書ファクタリングの取り扱いもあります。
NEXT STYLE の特徴は以下の通りです。

  • 利用金額は最大1億円
  • 最短即日の利用ができる

まとめ

今回は、注文書ファクタリングについて説明をしました。注文書ファクタリングは、比較的新しくできたファクタリングの種類になります。

注文書が発行された時点で資金調達できるので非常に便利です。その分手数料は高いですが、資金繰りに苦しいときに非常に重宝するでしょう。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、注文書ファクタリングについての理解を深めていただければ幸いです。